味わい深い料理がごはんによく合う上品な食堂

和食編
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食堂 てら

最近“魚料理をREPORTしていないな〜”と思い、夜にお一人様でもおいしい魚が食べられる店はないかと考えていました。手っ取り早いのは寿司店なのですが、夜に一人で寿司をつまむ上質なオトナではありません。それに当ブログのREPORTでは“魚=海鮮丼などの刺身系”が異様に多いのも気になっています。そこで今回は、旬の食材を手頃な価格で味わえる食堂を思い出し、世界遺産上賀茂神社でも有名な上賀茂エリアをめざすことにしました。

京都市北区にある「大宮交通公園」や「京都産業大学」などからも徒歩圏内の「食堂 てら」。当ブログでもREPORTした「十割手打蕎麦 みとしろ」や「みその橋 サカイ」からも近い、ちょっとしたグルメスポットにあります。時刻は21:10とラストオーダーまで20分しかありませんが、まだ営業中のようです。こちらは京都では知る人ぞ知る食堂で、京都産業大学の学生や近隣の方々だけでなく、遠くから車などで来られる方も多い人気店。幸い行列はできていませんので店内へ入ってみます。

ラストオーダー寸前にも関わらず、8割方の座席はお客さんで埋まっています。靴を脱いで上がる方式で、カウンター席が2席空いていたためスムーズに着席できました。上記の写真は管理人が帰る際の閉店時に撮影したものですのでお客さんがいないように見えますが、テーブルの食器が数分前までお客さんで賑わっていたことを物語っています。食堂というよりは小料理屋風の店内は清潔感があり、女性客からも人気だそうです。ではメニューを確認してみましょう。

さすがに売り切れているメニューもありました。こちらの名物は「煮豚定食」¥1,050で、和食店らしい味わいの豚の角煮と煮玉子が絶品です。しかし本日の目的は魚料理。そこで「今日の定食〈平日限定〉」から「鰆と筍の煮付け」¥930とサイドメニューから「鶏のからあげ(3ヶ)」¥200を注文してみました。ごはんのサイズは小(100g)・中(180g)・大(300g)から選べますので、もちろん小をチョイス。もう金輪際“食べ過ぎ”なんて言わせるものか。

もの凄くゴージャスな定食がやってきました。なぜサイドメニューの「鶏のからあげ(3ヶ)」を注文してしまったのでしょうか。タダでさえオカズ多過ぎ・ごはん少な過ぎなのに。隣の席のシニア男性はごはん中を食べていましたが、おかわり(中:¥100)されていました。ごはん小を注文しておいて、まさかのおかわりは恥ずかし過ぎですので我慢します。気を落ち着けて味噌汁をひとすすり。ダシが効いていてちょっと濃いめの味わいが食堂の味噌汁です。ごはんにもきっと合うでしょうが、ごはんは節約しないといけませんので味噌汁だけをじっくと味わいます。マカロニサラダは揚げワンタンが香ばしくアクセントとなっている一品。そして笹がきではないキンピラゴボウは旨過ぎです。ここでごはんを一口。もうこのキンピラゴボウでごはん5合はイケそうなぐらいよく合います。「鶏のからあげ」はニンニクやショウガを一切使っていないそうで、あっさりとした味付けながら下味を工夫されていて、鶏肉のジューシーな旨味をしっかりと味わうことができました。

いよいよ「鰆と筍の煮付け」をいただきます。京都で鰆(さわら)と言えば西京焼きなどの焼き物が多く、外食で鰆の煮魚を食べた記憶は思い出せません。しかし京都の家庭では比較的ポピュラーなメニューで、管理人の母や祖母も頻繁に作っていました。ただ、筍の煮物(今回はワカメも入っているので若竹煮)と鰆を合わせた煮魚は初めてです。鰆も筍もこの時期にしか楽しめない旬の味わい。やさしい家庭的な味付けで鰆の旨味と筍の歯ごたえ、ワカメの風味などを堪能することができました。

ちょっと上品な食堂ですが、全般的にごはんのオカズとしてもよく合う味付けで、上品過ぎない親しみやすいおいしさが特徴ではないでしょうか。学生からシニアにまで愛されるのもうなずけるお店です。昼夜を問わずに混雑していますので、タイミングによっては待つこともあるでしょうが、それだけの価値はあると思います。上賀茂エリア近くまでお越しの際は、ぜひ「食堂 てら」まで足をお運びください。

[2019年5月14日訪問]

食堂 てら
●住所…京都市北区大宮東小野堀町1 エスカローナ玉田1F
●TEL…075-366-8400
●定休日…月曜日および第3火曜日
●備考…店内禁煙
●ホームページ…twitter
※より詳しく知りたい方は食べログ「食堂 てら」で検索してください。

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