ハイレベルな洋食の数々を楽しめるレトロな喫茶店

喫茶店・カフェ編
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ジュネス

京都の喫茶店の特徴として、フードメニューがやたら充実しているお店が多いように感じます。一般的な喫茶店であればコーヒーなどのドリンクとケーキやプリンなどのスイーツ、そしてトーストやスパゲティなどの軽食があれば十分でしょう。しかし京都の喫茶店は軽食1つを取ってもスパゲティの種類が専門店クラスであったり、サンドウィッチにもこだわりまくっていたりと“突き詰める系”のマスターが多いように感じます。そして洋食。以前REPORTした「カジュアルレストラン陽」などにも当てはまりますが、もはや喫茶店なのか洋食店なのかよくわからないお店もかなり多く、チェーン店などでは太刀打ちできないクオリティの洋食を提供している個人経営の喫茶店も少なからず存在しています。今回はそんな喫茶店の中でもかなり古くから営業されている「ジュネス」を訪問してみました。

白川通御蔭通の交差点南西角にあるレトロな外観の喫茶店です。市バスのバス停「北白川別当町」からすぐのところにあり、近隣には京都造形芸術大学日本バプテスト病院があるほか、銀閣寺吉田山なども徒歩圏内。30年前にはすでに営業されていた記憶があり、本格的な洋食をいただけると評判でした。店頭にある食品サンプルも“手作り洋食”と明確に謳われています。

喫茶店ですので8時〜19時の通し営業。日曜日が定休日なこともあり、平日は大阪市に勤務している管理人にとって、土曜日しか行けるチャンスがありません。最近また近場のREPORTが増えていて気になるところですが、今回はたまたま前を通ったこともあり、予定を変更して急遽伺うことにしました。時刻は13:30、店内へ入ってみましょう。

店内も外観同様、レトロな雰囲気でマガジンラックの漫画雑誌や新聞などが間違いなく喫茶店です。ランチタイムを過ぎて店内は少し小康状態でしょうか、2名グループ3組とお一人様2名だけでした。しかし2名グループ3組のうち2組が白人系の外国人。大学または病院の関係者か観光客なのかはよくわかりませんでしたが、しばらく伺わない間にインターナショナルなお店となっていたようです。ではメニューを確認してみましょう。

喫茶店とは思えない洋食メニューの数々です。何を食べても間違いのないおいしさですが、初めて訪問される方には絶対に1番人気のハンバーグが食べられるメニューをオススメします。定食の「特製ハンバーグ」¥700ならお手頃価格で楽しめますが今回はコーヒーも飲みたかったので「デラックスセット ハンバーグと海老フライ」¥1,200を注文してみました。もちろんこちらのお店自慢のハンバーグが付くセットです。

肉厚のハンバーグに海老フライ2本のまさにデラックスなセットメニュー。王道の洋食ランチで、サラダにロースハムが添えられているあたりはもう洋食店と言っても間違いではありません。まずは海老フライからいただきます。自家製のタルタルソースがたっぷりと敷かれた海老フライはカラリと揚げられていて、プリップリの海老の旨味や食感を存分に味わえる一品。とても贅沢なおいしさを堪能することができます。それでは、多くのお客さんが注文するハンバーグを食べてみましょう。

断面から肉汁があふれ出ているのがおわかりでしょうか。これはもう喫茶店のハンバーグではなくハイレベルな洋食店クラスのクオリティです。少し固めにまとめられたタネは肉厚で、中まで火が通っていて焼き加減も完璧。ジューシーで肉の旨味を存分に味わえます。ソースはトマトの酸味と甘味が効いている軽めのデミグラスソースで、濃厚なハンバーグと絶妙なバランスのおいしさです。このハンバーグが定食の「特製ハンバーグ」なら¥700でいただけるのも驚異的。1番人気なのもうなずけるお店のスペシャリテと呼ぶにふさわしい味わいだと断言できます。

以前から洋食メニューには定評がある、地元では有名な喫茶店です。通し営業で各種定食やセットメニューは11時から材料があれば閉店時刻まで注文できます。セットのアイスコーヒーも苦味とコクがちょうどいい本格派で、喫茶店としての実力も本物。お近くに来られた際をはじめ銀閣寺修学院離宮などに観光で来られた際に、ランチや喫茶使いとして足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。そして洋食店に負けない極上のハンバーグをぜひご堪能ください。

[2019年6月1日訪問]

ジュネス
●住所…京都市左京区北白川堂ノ前町38-1
●TEL…075-781-5700
●定休日…日曜日および月曜日
●備考…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「ジュネス」で検索してください。

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