正統派から二郎系まで味わえる担々麺専門店

中華編
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磯野担二郎

新年早々、明るくない話題で恐縮ですが、またまた新型コロナウイルスが猛威を振るい始め、京都でも第6波が懸念される状況となっています。年末はコロナの脅威もすっかり収束したものの、三が日を過ぎた途端に感染者が急激に増加しているなど、改めて新型コロナウイルスの恐ろしさを実感させられました。残念ながらワクチンも治療薬も完全ではないため、まだまだマスク、手洗い、うがいなど実践しやすい基本的な感染予防対策を丁寧に続けなければなりません。当ブログもしばらくは現状の週2回の月・金更新を維持するため、しっかりと対策をして外食したいと考えています。サテ、年末年始にご馳走を食べ続けられた人も多いと思いますが、そうなると普段何気なく食べているカレーライスやラーメンなどが恋しくなるのではないでしょうか。カレーの辛さやラーメンのちょっとジャンクなコッテリ感が胃袋を刺激し、ご馳走にはない満足感と安心感を得ることができます。管理人の場合はカレーライスやソース焼きそば、そして担々麺です。特に担々麺は辛さとジャンクなコッテリ感の両方を味わえるので、ご馳走疲れにもピッタリ。しかもリーズナブルでお財布にもやさしい。そこで今回は前から気になっていた未訪問の担々麺専門店を求めて、西院エリアへ向かいました。

四条通西大路通の交差点(西大路四条)を西へ170mほど行き、佐井通(春日通)を南へ500mほど行ったところにある担々麺専門店「磯野担二郎(いそのたんじろう)」。こちらは「鮨・串てん専門店 磯野梅三郎」が2021年(令和3年)3月に業態変更されたお店で、北隣には国産牛ステーキ丼専門店として超有名な「佰食屋」があります。「磯野担二郎」がオープンしたときから行きたかったものの、なかなかタイミングに恵まれず未訪問のままでした。当ブログのためのREPORTとしては新年最初の訪問となりますので、どうせなら2022年(令和4年)の初訪問を初めてのお店で飾りたいと考えたワケです。こちらの店名である「磯野担二郎」の“担二郎”はネット情報によると、二郎系ラーメンをリスペクトした担々麺を表現して名付けられたのだとか。管理人はてっきり磯野三兄弟が存在していて、三男の梅三郎さんが開業したものの担々麺を得意とする小アニキ(二男)の担二郎さんにお店をムリヤリ交代させられて担々麺専門店になったと思い込んでいました。いずれは大アニキ(長男)の草一郎さんにお店をムリヤリ交代させられてサラダ専門店になるハズ、担二郎時代に間に合うよう伺わなければ!と焦っていたぐらいです。店頭には季節のフルーツサンドなどで人気の「京都古都果」の店頭販売ケースが併設されていて、草一郎の影がチラツキます。たまたま小さな女の子とお母さんがフルーツサンドを買いに来られていて管理人もウッカリ“おいしそう…”草一郎のワナにはまりかけましたが正気を取り戻し、担々麺をいただくことに。時刻は14時、まずは店頭のセットメニューを確認します。

自慢の担々麺に各種のサイドメニューが付くお得なセットメニュー4種類がラインナップ。どのメニューも魅力的で困るのですが、寒い日が続いていることもあり、今回は汁ありの温かい担々麺とミニ魯肉飯の「ルーローハンセット」¥1,100に決めました。魯肉飯とは台湾の代表的な料理の1つで、台湾では庶民の味として人気の丼です。煮込まれた豚肉と白米との相性は間違いのない味として日本でも人気が高く、台湾料理を提供する中華料理店ではほぼ必ず用意されています。ちなみにこちらのお昼の営業時間は11:30〜ラストオーダー14:50で遅めのランチも大丈夫。では店内に入ってみましょう。

手前に4名(?)テーブル席が1つあり、後は奥までカウンター席がズラリと8席ある店内。カウンター席メインでお一人様でも安心して利用できます。業態変更されて1年足らずなこともあり、まだ真新しい清潔感も保たれているため、女性も利用しやすいお店ではないでしょうか。京都の担々麺専門店のなかで最も有名な1軒として知られる「TanTanNoodleShop 担担 四条本店」でも多くの女性で賑わっていることからも、担々麺は女性にも人気なのでしょう。男女問わず担々麺好きなら、草一郎のサラダ専門店なる前に訪問されることをオススメしておきます。では単品メニューも確認しておきましょう。

担々麺各種だけでなく、「中華そば」¥750や「チャーシュー麺」¥950、「油そば」¥700もあります。また「台湾ラーメン」¥900など期間限定メニューとして台湾フェアも実施されていました。セットメニューの「ルーローハンセット」といい、台湾料理への造詣も深い感じのお店です。そして担々麺は正統派のものから、二郎系ラーメンをリスペクトした「名物 担二郎」¥1,100まで豊富な種類も魅力。「担々麺(白)」¥800は辛さ調整が可能なため、辛いのが得意でない方や激辛マニアも満足できるのではないでしょうか。カウンター席に座り、「ルーローハンセット」を注文してみます。

「ルーローハンセット」が到着。担々麺は見た目「担々麺(白)」ですが、辛さ度数は尋ねてこられなかったため、おそらく中辛なのでしょう。担々麺からゴマのいい香りが漂い、食欲が高まります。担々麺の具は肉味噌と白ネギの王道系にニラがトッピングされていて、よくかき混ぜてからまずはスープからいただきましょう。

思った以上にマイルドなクリーミーさでゴマの豊かな味わいが口いっぱいに広がります…と突然、ピリリとした辛さが立ち上がり、目が覚めました。辛いものがあまり得意ではない管理人ですが、これならギリギリセーフな辛みです。オトナな辛さではありますので、辛いのが苦手な人やお子さんは注文時に、辛さ加減について店員さんとじっくり話し合われた方がいいかも知れません。ただ、辛さのない担々麺はどこか物足りなさを感じるため、お子さんは別としてオトナなら辛さ度数1からチャレンジされてみてはいかがでしょうか。もちろん自己責任ですので、お子さんや辛さに自信のない人は辛さ度数0でOKです。

麺は中太の平打ち麺。京都市内の担々麺専門店では細麺が多く、二郎系インスパイアを感じさせる個性的な仕上がりとなっています。平打ち麺らしいモチモチ感など麺の主張は強めなものの、スープが濃厚かつクリーミーなこともあり、よく合っていると思いました。細麺よりも食べごたえがあり、この1杯で十分に満足できるボリュームなのもうれしい。そしてやはり少しでも辛さがあると、よりおいしく感じられます。辛みにもよく合う麺ではないでしょうか。

ルーローハンの煮豚もトロットロで絶品です。五香粉の風味が台湾料理らしく、塩っぱそうに見せかけてまろやかなタレとご飯との相性も申し分ありません。煮豚に肉味噌、白ネギ、煮玉子、ホワイトライスと、間違えようのない組み合わせをタレが完璧にまとめあげています。しかも本場の魯肉飯よりも食べやすい味付けとなっていて、日本人でも老若男女を問わず好まれるおいしさです。肉々しい丼ですがミニなので罪悪感も少なめ。ぜひ食べていただきたい逸品だと感じました。正統派から二郎系、汁なしまで、さまざまな担々麺を楽しめるお店です。西院エリアに立ち寄られた際には、ぜひ担々麺各種や台湾料理メニューなどをお試しください。

[2022年1月5日訪問]

磯野担二郎
●住所…京都市右京区西院矢掛町21(Google マップ
●TEL…075-748-9504
●定休日…大晦日および元旦を除き年中無休 ※営業日はInstagramでご確認ください。
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram/twitter

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