三愛ふぁんてん
京都のチャイナタウン(と管理人が勝手に命名)叡電「元田中駅」周辺。つい最近も「手打ちうどん めんてい」や「とんかつ処 おくだ」をREPORTしていますが、肝心の中華料理店は「四川料理 鑫源」以来、約2ヵ月間もREPORTしていませんでした。“さすがにもう紹介する中華料理店がないんやろ?”と思った方は、元田中のことをご存知ないようですね。この周辺にはまだまだたくさんの中華料理店があり、しかも近所に住む管理人ですら行ったことのないお店もいくつかある始末。おいおいREPORTしますが今回は元田中の中華料理店の中でも名店と呼ぶにふさわしい「三愛ふぁんてん(さんあい ふぁんてん)」へ伺いました。
何が“名店”なのかと言うと、こちらのお店は大衆中華料理だけでなく、お好み焼きや焼きそばも注文できるハイブリッド店なのですよ。以前、中華料理と韓国料理のハイブリッド店「下鴨 大登龍」はREPORTしましたが、この形態は大阪市生野区および東成区あたりでは珍しくありません。しかし中華料理とお好み焼き・焼きそばのハイブリッド店は管理人が知る限り、神戸市長田区に1軒あるだけ。“中華料理のついでにソース焼きそばもやってますよ〜”とかではなく、本格的なお好み焼きと焼きそばも食べられるのはかなり珍しいのではないでしょうか。ではお店に入る前に店頭のメニューをご覧ください。
鍋までやってる!というのも、夜は24時まで営業していて居酒屋としても営業されているからです。そして「三愛サービスセットメニュー」をよく見ると…「豚焼きそば+豚天」¥850が!これぞハイブリッド店のセットメニューです。もうこの豚×豚セットを頼もうと店内へ向かいます。
カウンター席のほか、4名テーブル席が5席あり、さらに奥には座敷もあるお店です。いつもの地元の方や学生で賑わっていますが、本日は小雨まじりだったせいか熟年夫婦1組と座敷の熟年グループ1組だけでしたので、勝手に4名テーブル席に着席します。もう注文するものは決まっていますが、一応メニューを確認してみましょう。
管理人はB定食(カニ玉・海老フライ・シューマイ)¥980を注文することが多いのですが、おすすめは「ジャンボご飯類」各種。どれぐらいジャンボかと言うと…気になる方はハラペコにして自己責任で注文してください。絶対に残してはいけませんよ。
お好み焼き・焼きそばの部です。お好み焼きも焼きそばも、個人的にはかなりの本格派だと思います。お一人様ならお好み焼きか焼きそばの並で十分なボリュームです。
そして中華料理の一品と、居酒屋メニューのページ。こちらは飲み主体の方やグループで訪問される方がアラカルト的に注文するといいでしょう。では初志貫徹で「豚焼きそば+豚天」を注文しましょう。まずは「豚天」の到着です。
おおぶりの豚天3枚です。カラシ醤油でいただきます。中華の天ぷららしく、コロモがフワサク。豚ロースが香ばしく揚げられた間違いのない一品です。ごまドレッシングがかかった生野菜もたっぷりなのも高ポイント。濃厚な豚天とさっぱりとした生野菜がビールによく合います。これを嫌いな方なんていないのでは?というほど完成度の高い豚天です。そして豚焼きそばがやってきました。
豚肉たっぷりのソース焼きそばです!こんなのどこで食べてもおいしいに決まっているのですが、なぜか自宅で作るとおいしくありません。やはり火力と鉄板なのでしょうか。王道なソース焼きそばですが、実は細かく刻んだネギが入っていて味のアクセントとなっています。このあたりは一般的なお好み焼き・焼きそば店にはない、中華の技法がさりげなく採り入れられているこちらのお店ならではの味わいだと感じました。そして…なぜかテーブルに「焼き飯」¥550が置かれたので写真だけ撮っておきましょう。
ハム、玉子、ネギ、ニンジンのシンプルな焼き飯です。ふわっと焼き飯のいい香りがします。多分ですが、食べたら“あぁ、やっぱり〆はご飯モノだなぁ”と感じられる、家庭的でホッとするチャーハンなのでしょう。パラパラ過ぎない程よい食感も絶妙なんだろうと思います。食べてませんので知りませんが。
大衆中華料理とお好み焼き・焼きそばのハイブリッド店であるばかりか、鍋や一品料理など飲み人にとっても便利すぎるお店ではないでしょうか。元田中でもかなり古いお店ですが、新しいお店にはない独自色を出されて多くのお客さんに愛されています。ディープな元田中を極めたい方は絶対に行くべきお店なものの、わかりにくい場所にありますのでGoogle マップは必須でお出かけくださいね。
[2019年1月28日訪問]
= 三愛ふぁんてん =
●住所…京都市左京区田中西樋ノ口町2
●TEL…075-721-2574
●定休日…土曜日
●備考…店内喫煙可
●ホームページ…なし
※詳細は京都グルメマップ「三愛ふぁんてん」で検索してください。
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